生産技術

早く正確なデータ作りを!
- K.Kさん
- 2016年入社
- 29歳
- 福井工業大学
- 環境生命化学科
- 染色技術課
- お客様の要望色の染料データの作製の仕事
現在の仕事内容
私の部署は、お客様の要望する色相に染色するため、その色相にあった染料配分を決める仕事をしています。5グラム程度の生地を試験染めし、染料の適切な配分を見つけ出します。その他にも、生地の風合いを変える減量加工や染料の組み合わせの相性の確認、工場で発生したトラブル対応など、少量の生地を使用してテストを行い工場で加工するデータを指示しています。
今の仕事のやりがい
染料の配分を決める際、染料濃度が数パーセント違うだけで要望色と異なる色相になってしまうので、繊細で難しい仕事であると感じています。また、生地の素材によって使用できる染料や助剤が異なったり、染料の使用上限や後処理の方法など覚えることも多くあります。ですが思い通りの染料配分が作成できた時には達成感があり、やりがいを感じています。
岐センってどんな会社?
衣服を作る工程は、糸から生地を織り、生地を染め、型取りをして縫製することで完成します。その中で岐センでは染色のみを専門で行っている会社です。そのため染色に関しての知識・技術は間違いありません。工場が一か所で、人数も多くないため、上司や他の部署の人との関わりも多くあるところが魅力だと思います。大きな会社ではないですが、中小企業の良さが詰まった会社です。
この会社に決めた理由
まず、私は地元である岐阜で働きたいと考えていました。そして、大学で化学について学んでいたのでそれを生かせる仕事を探していました。染色と聞くと衣服関係なので化学と関係ないと思っていたのですが、染色自体が分子結合など化学を用いたものであることを知り興味を持ちました。また、片面のみの防水加工や抗菌、難燃加工などの機能性加工にも興味を持ち岐センに入社しました。
当面の目標
染料配分を決める仕事は、要望色になるまで何度も行わなければいけません。染料配分が決まらなければ工場で加工することが出来ないため、少しでも早く少ない回数で色出しをする必要があります。そこで染料の色の特徴を覚えること、過去のデータを見てデータの触り方を勉強することで無駄のない少ない回数で色出しをできるようになることです。
将来の夢
今はやり方は理解しているものの、その理屈までわかっていないことがあります。また、経験してない他の部署もあり、その知識もありません。今後はいろいろな部署を経験しながら知識を身に着け染色に関して、何を聞かれても答えられるようになっていきたいです。そのために、まずは繊維製品品質管理士の資格取得を目指しています。